今日、新宿のディスク・ユニオンに行ったところ、店内でフル・ボリュームでTHE BEATLES/“If I Needed Someone”がかかっていた。そう、「Rubber Soul」の最後から2曲目に収録されている、ビートルズ史上においてコンサートで演奏された唯一のジョージ・ハリソンによる曲だ。前にも書いた通り、サウンドはもちろんジャケットも含めて、僕はこの季節には「Rubber Soul」が一番しっくりくると思っているので、高性能のスピーカーから流れてくるこの曲を「やっぱり、良いスピーカーで聴くと曲の良さが全然違うなぁ」と感心しながら軽く聴き入っていた。

 それが、曲が終わり「次はジョンが嫌いなアノ曲か…」と思っていたのに、実際スピーカーから流れて来たのは“Run For Your Life”ではなく、「Let It Be」に収録されているブルース調の“For You Blue”だった。「ん?こんな選曲の編集盤あったっけ?」と引っかかりながらも、ジョージのスライド・ギターが印象的なこの曲の途中で店を出た。

 思えば、この時点で気が付くべきだったのだ。

 その後、友人と共に帰路に着きながら、僕達は何の気なしにこんな会話を交わした。
「ジョージ・ハリソン大丈夫かなぁ」
「大々的に余命1週間って報道されているくらいだからねぇ」
「それってホントかな?もしかして、ジョンと同じ命日になったりして」
「う〜ん、正直そこまでもたないんじゃない?」
「そうかもね…」

 なんて間の抜けたことを言っていたんだろう。もはやこの地球上には、元ビートルズだった人間は2人しか存在しなくなってしまっていたのに…。

暁は朝の間中ずっと続くものじゃなく
豪雨が1日中続くことはないんだ
僕の恋は終わってしまったようだよ
前触れもなく君のもとを去ってしまった
全ては移り変わっていく
全ては過ぎ去っていく

夕焼けは宵の間中ずっと続くものじゃなく
気持ちこそがあの雲を吹き飛ばしてしまえるんだ
結局この僕の恋は終わってしまい
離れていくしかないのさ
だけどこの灰色もいつかは終わる
全ては移り変わっていく
全ては過ぎ去っていく

全ては移り変わっていくのさ
人生を織り成す糸もいつかは切れてしまう
そう僕は僕の道を歩み
新たな日に立ち向かっていくんだ

闇が支配するのは夜の間だけに過ぎず
朝の訪れと共に消え去ってしまうんだ
夜明けはいつも
ちょうど良い時期にやってくる
この灰色もいつかは終わるのさ
全ては移り変わっていくんだ
全ては過ぎ去っていくものさ
全ては移り変わっていく
全ては過ぎ去っていく
(translated by:NCB)

※心からの哀悼の意をこめて、ジョージ・ハリスン氏に捧げます。

Thanks For The Inspirations Of…

THE BEATLES/「Abbey Road」“While My Guitar Gently Weeps”
GEORGE HARRISON/「All Thing Must Pass」“Got My Mind Set On You”

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