タモリ!タモリ!タモリ!(Tamori!Tamori!Tamori!)
2002年4月8日 「ずぅっとほしがぁったタモリ〜」である。元ネタは言わずもがなあの名曲。昨年秋のゴルフボール事故の時、心配のあまり思わず友人に出すメールのタイトルにしてしまった名文句である。
のっけからいきなり飛ばしてしまったけど、そうタモリである。僕は自己紹介で「好きな芸能人はタモリです」と言って軽い笑いを取るようなファンキーボーイを自認しているが、僕がタモリの笑いを理解できるようになったのは意外に遅くて、大学の先輩からの影響のためであった。
タモリに関しては、それこそ早稲田大学時代から赤塚不二夫家居候時代、そして卓越した「密室芸」を武器にした芸能界デビューを経て、現在の「ビッグ3」としての地位を確立するまで、本当に幾多の伝説を残している。
__________
それじゃ、タモリ豆知識の中でも、音楽通が抑えておくべき伝説をいくつか簡単に紹介しよう。
・本名…森田一義
・血液型…O型
・1945年8月22日生まれ。福岡県福岡市出身。
・早稲田大学文学部哲学科中退。
大学在学中「モダンジャズ研究会」に所属しトランペットの一流プレイヤーを目指していた。
が、研究会の先輩から「マイルス・デイビスのペットは泣いているがお前のペットは笑っている…」と言われ、敢えなく夢を断念する。
一転して司会兼マネージャーとして活動を開始する。その傍ら、故郷では保険外交員・ボーリング場の支配人兼駐車場責任者・喫茶店の雇われマスターなどいくつもの仕事を経験。
たまたま山下洋輔トリオに見出され上京し1975年デビューとなる。
そして森田一義改め「タモリ」の伝説は始まる…。
1.タモリがサングラスをかけているのは、「右目」が弱視だから(ちなみに、今回ボールが当たったのは「左目」…実はかなり危機一髪な状況だったんじゃないか?!)。
2.タモリの右目が弱視なのは、小学校の遠足時に垂れ下がっていた電線(ワイヤー?)が振り向きざまに刺さったのが原因。そのため、極端に視力が弱いが義眼じゃない(ピーコとは違う)。
3.タモリ夫妻に子供がいないのは、タモリが近親者間に産まれた子供だから(隔世遺伝を避けるため)。その代わり、自宅(目黒)には猫を数匹飼っている。
4.早稲田大学を1年で中退しているが、なおも早大ジャズ研究会には8年間所属(トランペット)しており、本人曰く、早稲田大学ジャズ研究会卒業が最終学歴。またタモリのジャズ好きぶりは芸能界でも有数であり、数千万円のオーディオ機器を完備。
5.タモリの卓越したネタのレパートリーを何度も堪能したいという芸能人の要望に応えて、アルバムを3枚発売。もともと内輪的なノリで始まったプロジェクトのため、アナログ盤のプレス枚数は非常に少数だった。コーネリアス(小山田圭吾)がミュージックステーション出演時、このアナログ盤を持って登場した逸話あり。
※なお、現在はCD化されて普通に入手可能(しかし、「タモリ3」だけは放送禁止表現を含むため再発されていない超貴重盤)。
6.ミュージックステーション内でも、めったに特定のミュージシャンを誉めるような発言はしないが、小沢健二「さよならなんて云えないよ」だけは手放しで大絶賛。僕が確認する範囲では、それ以降はこのような事態は一度もない。
※なお、「さよならなんては云えないよ」のタイトルとアレンジはジャクソン5(マイケル・ジャクソン)を元ネタにした曲。
__________
でも、例えこちらがタモリ本人に対してそう息巻いてみても、「んなこたぁない!」と一蹴されるだろう。そこにタモリの笑いの本質があるのだから。
「タモリのどこが面白いの?」と聞かれても、結構返答に窮してしまうんだけど、乱暴にも一言で言い切ってしまうなら生粋の「ニヒリスト」ってところにタモリの魅力が収束されていると僕は思っている。
タモリの「密室芸」と称えられた笑いの真髄は、やっぱりネタ集のレコードか年末恒例の「徹子の部屋」にあるんだけど、普段の司会ぶりを良く見ているとその片鱗は確実に表れている。ダラダラとした佇まいの中に、突然フラっと見え隠れする高度な笑い。
「髪切ったぁ?」「やっせたねぇ〜」に代表される「どーでもイイようなくっだらないこと」をさも簡単に笑いにまで昇華させる…このプロセスを自分のユーモアのセンスがキャッチできるかどうかが、「タモさんってオモしれー」ってツボにはまる分かれ目じゃないだろうか。
それに加えて、タモリの笑いを世間一般的に分かりづらいものにしているのが、タモリの姿勢が「オレの笑いは分かってもらえるヤツが分かってくれりゃーイイや」って突き放しているところにもあるだろう。それは「一生懸命やるヤツぁ帰ってしまえ」「オレも優柔不断なんだよねぇ。もう決断するのが面倒くさい。」なんて発言にも良く表れている。
【ニヒリスト】虚無主義者。虚無的な考え方をする人。
社会的価値・制度・宗教など一切を否定する人。
辞書よると「ニヒリスト」は上記だけど、「これってそのままタモリじゃん!」と思わず納得してしまうほど、「ニヒリスト」を地で行く人がタモリなのだ。
それは5000回を迎えた「笑っていいとも」の記者会見のコメントからでも十分伺えるので、最後に紹介したい。ホントタモさんは面白い!
__________
―「これまで続けられた秘訣は?」
「まず反省をしない。明日何があるか考えない。刹那主義で行き当たりばったり。いい番組はスタッフが苦労してタレントが楽すること」
―「5000回を迎えてどうか?」
「淡々とこなしてきた。5000回も続くとは思っておらず、他人ごとのように感心してます。大変だったんだろうなぁ…。飲み屋でも開店から閉店までいるタイプ。辞めようと思ったことはありません」
―「5000回の中で変わったことは?」
「特にはない。番組開始当時にETが公開されたんだが、20年後の今私はEDで…」
―「6000回に向けては?」
「目標をもたないのが目標。これからもだらだらと続けていければ」
Thanks For The Inspirations Of…
TLC/「Fan Mail」
タモリ/「TAMORI」「TAMORI2」
WEEZER/「Weezer(The Green Album)」
フリッパーズギター/“カメラ!カメラ!カメラ!”
のっけからいきなり飛ばしてしまったけど、そうタモリである。僕は自己紹介で「好きな芸能人はタモリです」と言って軽い笑いを取るようなファンキーボーイを自認しているが、僕がタモリの笑いを理解できるようになったのは意外に遅くて、大学の先輩からの影響のためであった。
タモリに関しては、それこそ早稲田大学時代から赤塚不二夫家居候時代、そして卓越した「密室芸」を武器にした芸能界デビューを経て、現在の「ビッグ3」としての地位を確立するまで、本当に幾多の伝説を残している。
__________
それじゃ、タモリ豆知識の中でも、音楽通が抑えておくべき伝説をいくつか簡単に紹介しよう。
・本名…森田一義
・血液型…O型
・1945年8月22日生まれ。福岡県福岡市出身。
・早稲田大学文学部哲学科中退。
大学在学中「モダンジャズ研究会」に所属しトランペットの一流プレイヤーを目指していた。
が、研究会の先輩から「マイルス・デイビスのペットは泣いているがお前のペットは笑っている…」と言われ、敢えなく夢を断念する。
一転して司会兼マネージャーとして活動を開始する。その傍ら、故郷では保険外交員・ボーリング場の支配人兼駐車場責任者・喫茶店の雇われマスターなどいくつもの仕事を経験。
たまたま山下洋輔トリオに見出され上京し1975年デビューとなる。
そして森田一義改め「タモリ」の伝説は始まる…。
1.タモリがサングラスをかけているのは、「右目」が弱視だから(ちなみに、今回ボールが当たったのは「左目」…実はかなり危機一髪な状況だったんじゃないか?!)。
2.タモリの右目が弱視なのは、小学校の遠足時に垂れ下がっていた電線(ワイヤー?)が振り向きざまに刺さったのが原因。そのため、極端に視力が弱いが義眼じゃない(ピーコとは違う)。
3.タモリ夫妻に子供がいないのは、タモリが近親者間に産まれた子供だから(隔世遺伝を避けるため)。その代わり、自宅(目黒)には猫を数匹飼っている。
4.早稲田大学を1年で中退しているが、なおも早大ジャズ研究会には8年間所属(トランペット)しており、本人曰く、早稲田大学ジャズ研究会卒業が最終学歴。またタモリのジャズ好きぶりは芸能界でも有数であり、数千万円のオーディオ機器を完備。
5.タモリの卓越したネタのレパートリーを何度も堪能したいという芸能人の要望に応えて、アルバムを3枚発売。もともと内輪的なノリで始まったプロジェクトのため、アナログ盤のプレス枚数は非常に少数だった。コーネリアス(小山田圭吾)がミュージックステーション出演時、このアナログ盤を持って登場した逸話あり。
※なお、現在はCD化されて普通に入手可能(しかし、「タモリ3」だけは放送禁止表現を含むため再発されていない超貴重盤)。
6.ミュージックステーション内でも、めったに特定のミュージシャンを誉めるような発言はしないが、小沢健二「さよならなんて云えないよ」だけは手放しで大絶賛。僕が確認する範囲では、それ以降はこのような事態は一度もない。
※なお、「さよならなんては云えないよ」のタイトルとアレンジはジャクソン5(マイケル・ジャクソン)を元ネタにした曲。
__________
でも、例えこちらがタモリ本人に対してそう息巻いてみても、「んなこたぁない!」と一蹴されるだろう。そこにタモリの笑いの本質があるのだから。
「タモリのどこが面白いの?」と聞かれても、結構返答に窮してしまうんだけど、乱暴にも一言で言い切ってしまうなら生粋の「ニヒリスト」ってところにタモリの魅力が収束されていると僕は思っている。
タモリの「密室芸」と称えられた笑いの真髄は、やっぱりネタ集のレコードか年末恒例の「徹子の部屋」にあるんだけど、普段の司会ぶりを良く見ているとその片鱗は確実に表れている。ダラダラとした佇まいの中に、突然フラっと見え隠れする高度な笑い。
「髪切ったぁ?」「やっせたねぇ〜」に代表される「どーでもイイようなくっだらないこと」をさも簡単に笑いにまで昇華させる…このプロセスを自分のユーモアのセンスがキャッチできるかどうかが、「タモさんってオモしれー」ってツボにはまる分かれ目じゃないだろうか。
それに加えて、タモリの笑いを世間一般的に分かりづらいものにしているのが、タモリの姿勢が「オレの笑いは分かってもらえるヤツが分かってくれりゃーイイや」って突き放しているところにもあるだろう。それは「一生懸命やるヤツぁ帰ってしまえ」「オレも優柔不断なんだよねぇ。もう決断するのが面倒くさい。」なんて発言にも良く表れている。
【ニヒリスト】虚無主義者。虚無的な考え方をする人。
社会的価値・制度・宗教など一切を否定する人。
辞書よると「ニヒリスト」は上記だけど、「これってそのままタモリじゃん!」と思わず納得してしまうほど、「ニヒリスト」を地で行く人がタモリなのだ。
それは5000回を迎えた「笑っていいとも」の記者会見のコメントからでも十分伺えるので、最後に紹介したい。ホントタモさんは面白い!
__________
―「これまで続けられた秘訣は?」
「まず反省をしない。明日何があるか考えない。刹那主義で行き当たりばったり。いい番組はスタッフが苦労してタレントが楽すること」
―「5000回を迎えてどうか?」
「淡々とこなしてきた。5000回も続くとは思っておらず、他人ごとのように感心してます。大変だったんだろうなぁ…。飲み屋でも開店から閉店までいるタイプ。辞めようと思ったことはありません」
―「5000回の中で変わったことは?」
「特にはない。番組開始当時にETが公開されたんだが、20年後の今私はEDで…」
―「6000回に向けては?」
「目標をもたないのが目標。これからもだらだらと続けていければ」
Thanks For The Inspirations Of…
TLC/「Fan Mail」
タモリ/「TAMORI」「TAMORI2」
WEEZER/「Weezer(The Green Album)」
フリッパーズギター/“カメラ!カメラ!カメラ!”
コメント