ナイトフライ(The Nightfly)
2002年4月10日 「The Nightfly」僕はこのレコードを手に入れてから、何度ターンテーブルに置いたことだろう。あの、あの偉大なTHE BEATLESのアルバムと比べたとしても…。
聴き慣れたイントロが始まった瞬間に、いつも「ああ」と心が動かされる。なんて美しく、切なく、悲し気な…。真夜中にラジオから流れてほしい音楽。
ジャケットには、眉間に皺を寄せるか寄せないか瀬戸際の謎の男。彫りが深くて、まさに「大人の男」を絵に描いたよう。そして首の傾き加減に対して“この角度しかないね”と唸らせる、指に立てたタバコ(僕はタバコが嫌いだけど)。
見た目から「DJ」ということは分かるが、実際のところはほぼそうじゃないだろう。その代わりと言っちゃなんだけど、僕がDJをする時はこのアルバムの世話になっている。
何とも言えない胡散臭さ−造り込まれた感覚−が空間に立ち込めている。子供なら泣いてしまうかも知れない(これはちょっと大袈裟かな)。男の生い立ちとか電話番号とかそういうのは、僕だったら聞きたくてもとてもじゃないけどコワくて聞けん。
ジャケットを裏返すと、郊外の住宅街らしきショット。舞台は50年代「古き良きアメリカ」の名残があるNY郊外の街。そして、センス良さをそこかしこに感じられる曲名が連なっている。
この「The Nightfly」はSTEELY DAN関連のアルバムの中で最も安心して身を任せられる。ジャケットを手にした時の「やっぱこれじゃなきゃ」っていう信頼感、そして愛おしさが。すごく大切にしてるミニカーを手にする、そんな少年の物欲に似た感触さえよみがえってくる。
ビール?イヤ、今日はワインにしておこう(安物だけどさ)。
Thanks For The Inspirations Of…
PRINCE/「Parade」
SADE/「Lovers Rock」
STING/「Nothing Like The Sun」
DONALD FAGEN/「The Nightfly」
THE STYLE COUNCIL/「Cafe Bleu」
聴き慣れたイントロが始まった瞬間に、いつも「ああ」と心が動かされる。なんて美しく、切なく、悲し気な…。真夜中にラジオから流れてほしい音楽。
ジャケットには、眉間に皺を寄せるか寄せないか瀬戸際の謎の男。彫りが深くて、まさに「大人の男」を絵に描いたよう。そして首の傾き加減に対して“この角度しかないね”と唸らせる、指に立てたタバコ(僕はタバコが嫌いだけど)。
見た目から「DJ」ということは分かるが、実際のところはほぼそうじゃないだろう。その代わりと言っちゃなんだけど、僕がDJをする時はこのアルバムの世話になっている。
何とも言えない胡散臭さ−造り込まれた感覚−が空間に立ち込めている。子供なら泣いてしまうかも知れない(これはちょっと大袈裟かな)。男の生い立ちとか電話番号とかそういうのは、僕だったら聞きたくてもとてもじゃないけどコワくて聞けん。
ジャケットを裏返すと、郊外の住宅街らしきショット。舞台は50年代「古き良きアメリカ」の名残があるNY郊外の街。そして、センス良さをそこかしこに感じられる曲名が連なっている。
この「The Nightfly」はSTEELY DAN関連のアルバムの中で最も安心して身を任せられる。ジャケットを手にした時の「やっぱこれじゃなきゃ」っていう信頼感、そして愛おしさが。すごく大切にしてるミニカーを手にする、そんな少年の物欲に似た感触さえよみがえってくる。
ビール?イヤ、今日はワインにしておこう(安物だけどさ)。
Thanks For The Inspirations Of…
PRINCE/「Parade」
SADE/「Lovers Rock」
STING/「Nothing Like The Sun」
DONALD FAGEN/「The Nightfly」
THE STYLE COUNCIL/「Cafe Bleu」
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