ジャスト・ルッキン(Just Lookin’)
2002年5月24日 今回は秘密メモで話題に上がった問題について、僕なりの意見を書いてみようかと思います。みなさんもご一緒に考えてみて下さい(反響を期待してるんで)。案の定、下らないことなんですが。
さて、それでは早速本題に。もとはと言えば、「ビジュアル系バンドとかいう訳の分からないカテゴリーはなくならないのか。最初はこの人カッコイイ、このコカワイイでも良いが、ミュージシャンを名乗っている人なら、その先にある音までしっかり聴かなけばいけないだろう」というのが、事の発端です(一部抜粋しました、お許しを)。
これを僕なりにまとめてみると、「あるアーティストが好きな理由をどこまでルックスに求めて良いのか」ということになりました(いかがでしょう?)。さらに、プロセスについても整理してみます。
※?「あっ、このアーティストカッコイイ!」
⇒?「そんじゃ、曲も聴いてみようかな」
⇒?「おっ、曲もスゲエ良いぞ!気に入った」
⇒?「うんうん、今後も目が離せないみたいだ」
おそらくはこんな感じだと思うんですよね。アーティストを知る取っ掛かりとして?「カッコイイ(カワイイ)」っていうのは、全然アリだと思います。好きになるきっかけなんて、大概そんなものですし。
でも、本来問題にしているのは「ちゃんと?以降のプロセスも通過するべきだ」ということでしょう(僕はそう解釈しました)。これが中々やっかいじゃないですか?少なくとも、このままじゃ上手く自分の意見を言えませんね…。
ということで、具体的な例を挙げて考えてみます。例というよりも、お題という方が適切でしょうが。
□『宇多田ヒカルはアーティストか?』
⇒楽曲制作に全面的に参加している(作詞・作曲・プロデュース)。ヴィジュアル面でも露出が少ない分、テレビ出演等で露出する場合は大きな注目を集める。もちろん、楽曲は支持を得ている。
□『浜崎あゆみはアーティストか?』
⇒一応、楽曲制作に携わっている(作詞など)。しかし、ヴィジュアル面での露出が多く、本人もその(ヴィジュアル面での)イメージを大切にしているし、人気に直結する大きな支持を得ている。
□『モーニング娘。はアーティストか?』
⇒楽曲制作には携わっていない。だが、一般人だけでなく、業界人に対してもヴィジュアル面だけでなく楽曲も支持されている。
これらについて、ちゃんと理論立てて説明できれば、おそらくこの問題は解決するはずです。おそらく、ほとんどの人は即決で『宇多田ヒカル=アーティスト』『モーニング娘。=アイドル』で落ち着くはすだと思います。
で、問題となるのはやはり『浜崎あゆみ=アーティスト?アイドル?』に尽きるでしょう。これがこの問題の本質であり、解決が難しい点だからです。
なぜなら、安易に「楽曲制作に関与=アーティスト」という図式が成立しないからです。これは逆に考えると納得してもらえるはずです。つまり、「楽曲制作に関与しなければアーティストではない」のが成立しないからです。
例を挙げるなら、最近なら元ちとせがベストでしょう。彼女の場合、作詞・作曲は彼女自身ではありません。が、ほとんどの人が「元ちとせ=アーティスト」と認識するはずでしょう。彼女にはアーティストと呼ぶに相応しい歌唱力がありますし、またヴィジュアル面だけで支持されているわけでもないからです。
これでもうお分かりでしょうが、要するにこの問題の帰結点は「浜崎あゆみの楽曲は真にアーティスティックか?」ではないでしょうか。
もうこの際だから極端な言い方をしますが(その方が説明しやすいので)、「あいつはブサイクだけど良い曲作るなぁ/歌が上手いなぁ」って場合は、その人はアーティストとして認識されます(だからって、元ちとせがブサイクかどうかはまた別の話です)。
またその逆のケースを考てみましょう。「あのコはカワイイのに歌のほうはねぇ…」なら、その人は途端にアイドル扱いされます。が、「いやぁ、あのコはカワイイだけじゃなく歌も上手だ/良い歌を歌っているぜ」なら、評価が分かれてしまうのではないでしょうか。
浜崎あゆみについて考えを戻しましょう。彼女がカワイイかどうかはともかく、彼女のヴィジュアル面(ルックス&ファッション)が好まれているのは事実です。それは誰もが認めないわけにはいきません。
問題の根本にあるのは中途半端な楽曲です。
下手に作詞なんかしているもんだから、余計に話がややこしくなりますね。まあ、感受性は人それぞれですから、「浜崎あゆみの曲を心から良いと思える人にとっては、浜崎あゆみ=アーティスト」「浜崎あゆみの曲なんて何の興味も持てないって人には、浜崎あゆみ=アイドルの延長線上」という認識のまま、永遠に交わることがない気がしてきました。
客観的な結論を出すのは止めにします。この問題については、もうみなさんの判断に委ねます。ご意見があったら、是非お聞かせ下さい。ちなみに、私見では「浜崎あゆみ=アイドル崩れ」で結論が出ているんですけどね。
Thanks For The Inspirations Of…
STING/”Brand New Day(Cornelius Remix)”
MOBY/”We Are All Made Of Star(Cornelius Remix)”
中村一義/”セブンスター(アコースティックver.)”
曽我部恵一/”メッセージ・ソング””空いろのくれよん”
大滝詠一・杉真理・佐野元春/「Niagara Triangle Vol.2」
さて、それでは早速本題に。もとはと言えば、「ビジュアル系バンドとかいう訳の分からないカテゴリーはなくならないのか。最初はこの人カッコイイ、このコカワイイでも良いが、ミュージシャンを名乗っている人なら、その先にある音までしっかり聴かなけばいけないだろう」というのが、事の発端です(一部抜粋しました、お許しを)。
これを僕なりにまとめてみると、「あるアーティストが好きな理由をどこまでルックスに求めて良いのか」ということになりました(いかがでしょう?)。さらに、プロセスについても整理してみます。
※?「あっ、このアーティストカッコイイ!」
⇒?「そんじゃ、曲も聴いてみようかな」
⇒?「おっ、曲もスゲエ良いぞ!気に入った」
⇒?「うんうん、今後も目が離せないみたいだ」
おそらくはこんな感じだと思うんですよね。アーティストを知る取っ掛かりとして?「カッコイイ(カワイイ)」っていうのは、全然アリだと思います。好きになるきっかけなんて、大概そんなものですし。
でも、本来問題にしているのは「ちゃんと?以降のプロセスも通過するべきだ」ということでしょう(僕はそう解釈しました)。これが中々やっかいじゃないですか?少なくとも、このままじゃ上手く自分の意見を言えませんね…。
ということで、具体的な例を挙げて考えてみます。例というよりも、お題という方が適切でしょうが。
□『宇多田ヒカルはアーティストか?』
⇒楽曲制作に全面的に参加している(作詞・作曲・プロデュース)。ヴィジュアル面でも露出が少ない分、テレビ出演等で露出する場合は大きな注目を集める。もちろん、楽曲は支持を得ている。
□『浜崎あゆみはアーティストか?』
⇒一応、楽曲制作に携わっている(作詞など)。しかし、ヴィジュアル面での露出が多く、本人もその(ヴィジュアル面での)イメージを大切にしているし、人気に直結する大きな支持を得ている。
□『モーニング娘。はアーティストか?』
⇒楽曲制作には携わっていない。だが、一般人だけでなく、業界人に対してもヴィジュアル面だけでなく楽曲も支持されている。
これらについて、ちゃんと理論立てて説明できれば、おそらくこの問題は解決するはずです。おそらく、ほとんどの人は即決で『宇多田ヒカル=アーティスト』『モーニング娘。=アイドル』で落ち着くはすだと思います。
で、問題となるのはやはり『浜崎あゆみ=アーティスト?アイドル?』に尽きるでしょう。これがこの問題の本質であり、解決が難しい点だからです。
なぜなら、安易に「楽曲制作に関与=アーティスト」という図式が成立しないからです。これは逆に考えると納得してもらえるはずです。つまり、「楽曲制作に関与しなければアーティストではない」のが成立しないからです。
例を挙げるなら、最近なら元ちとせがベストでしょう。彼女の場合、作詞・作曲は彼女自身ではありません。が、ほとんどの人が「元ちとせ=アーティスト」と認識するはずでしょう。彼女にはアーティストと呼ぶに相応しい歌唱力がありますし、またヴィジュアル面だけで支持されているわけでもないからです。
これでもうお分かりでしょうが、要するにこの問題の帰結点は「浜崎あゆみの楽曲は真にアーティスティックか?」ではないでしょうか。
もうこの際だから極端な言い方をしますが(その方が説明しやすいので)、「あいつはブサイクだけど良い曲作るなぁ/歌が上手いなぁ」って場合は、その人はアーティストとして認識されます(だからって、元ちとせがブサイクかどうかはまた別の話です)。
またその逆のケースを考てみましょう。「あのコはカワイイのに歌のほうはねぇ…」なら、その人は途端にアイドル扱いされます。が、「いやぁ、あのコはカワイイだけじゃなく歌も上手だ/良い歌を歌っているぜ」なら、評価が分かれてしまうのではないでしょうか。
浜崎あゆみについて考えを戻しましょう。彼女がカワイイかどうかはともかく、彼女のヴィジュアル面(ルックス&ファッション)が好まれているのは事実です。それは誰もが認めないわけにはいきません。
問題の根本にあるのは中途半端な楽曲です。
下手に作詞なんかしているもんだから、余計に話がややこしくなりますね。まあ、感受性は人それぞれですから、「浜崎あゆみの曲を心から良いと思える人にとっては、浜崎あゆみ=アーティスト」「浜崎あゆみの曲なんて何の興味も持てないって人には、浜崎あゆみ=アイドルの延長線上」という認識のまま、永遠に交わることがない気がしてきました。
客観的な結論を出すのは止めにします。この問題については、もうみなさんの判断に委ねます。ご意見があったら、是非お聞かせ下さい。ちなみに、私見では「浜崎あゆみ=アイドル崩れ」で結論が出ているんですけどね。
Thanks For The Inspirations Of…
STING/”Brand New Day(Cornelius Remix)”
MOBY/”We Are All Made Of Star(Cornelius Remix)”
中村一義/”セブンスター(アコースティックver.)”
曽我部恵一/”メッセージ・ソング””空いろのくれよん”
大滝詠一・杉真理・佐野元春/「Niagara Triangle Vol.2」
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