いつになったら気付くんだい?(When You Gonna Learn)
2001年8月31日 ジャミロクアイが好きだ。「オイ!前回と同じパターンじゃねーかよ!!」って突っ込まれそうだけど、僕にとってはオアシスとジャミロクアイは別格扱いなんで、まあ、少しくらい贔屓しても良いだろう(なんてね)。
僕の両親は、今となってはまるで面影がないけど、若い頃は中々の音楽好きだった(らしい)。父親はスティービーワンダーを中心にした黒一色で、母親はビートルズから発展してグループサウンドの虜だった(らしい)。
そう言った背景から、僕は子供の頃からビートルズとスティービーワンダーには並々ならない思い入れがあり、よって両者の正統派フォロワーであるオアシスとジャミロクアイが好きなのも、極々自然の流れなのだ。
90年代を軽快なステップで踊り続けてきたジャミロクアイ。21世紀に突入してからも、足を停めるどころか、益々アクティブになっていることを証明するアルバムが届いた。
荒削りながらも本物の息遣いとグルーヴを感じさせる1st「Emergency On The Planet Earth」。いよいよ音の雑食性が全開になり曲の多彩になった3rd「Traveling Without Moving」。そして、5th「A Funk Odyssey」は1st・3rdと並んでジャミロクアイの代表作となる、素晴らしいアルバムだ(もちろん、ジャム・セッション的色彩が強い2nd「The Return Of The Space Cowboy」と、アッパーな曲調の中にもしなやかなグルーヴが宿る4th「Synkronized」も、僕はかなり好きだけどね)。
タイトルが示唆する様に、全編に渡って直球ファンク・アルバムか?!と予想していたが、僕のそんな予想はとても良い意味で裏切られることになった。リード・シングルM2“Little L”を聴いた時は、前作のリード・シングル“Canned Heat”に展開が類似していたので、「またディスコかなぁ」と正直身構えてしまったが、そんな心配は杞憂に終わってホッとしているのだ。
確かにM1“Feel So Good”〜M3“You Give Me Something”と怒涛の超強力なファンク・ラッシュがあるものの、それ以降のグッと懐を広めた曲群が何とも味わい深い。ラテン・スパニッシュ・インドの異国情緒溢れるM4“Corner Of The Earth”。ネオアコ張りのシンプルなアコースティックギター・サウンドM7“Black Crow”。ボサノヴァの爽やかさとストリングスが絶妙なM10“Picture Of My Life”。
これらスロウな曲だけでなく、アッパーな曲にも必殺の新展開が見られるのが何より嬉しい。ギターのカッティングが際立つM6“Stop Don’t Panic”や、前作で始めて見せた挑戦“Supersonic”をドラム・プログラミングやヴォコーダで発展させたM9“Twenty Zero One”のヘビーな感覚は今までには決してなかったからだ。
そしてJKのヴォーカルにも新しい試みが見られる。曲のメリハリを考えて、声色を使い分けるところには、頼もしい成長の後が確認できるし、そしてこれまでのアルバムよりも飽きが来ない仕上がりだと思う。
『そう、踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんて元々ないんだから。それでも、踊るしかないんだ。しかもとびっきり上手く踊るんだ。音楽の続く限り。』(大意引用・村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」)
今作におけるジャミロクアイには、こんな決意なんて必要ない。彼らにはこんな事、最初から分かっていた。そして、僕達は「2001年ファンクの旅」の招待状が届いてみてやっと気付いたんだ。僕達は踊り続けなくちゃならないんだ、と。
Thanks For The Inspirations Of…
IAN BROWN/「Unfinished Monkey Business」
ARRESTED DEVELOPMENT/「3Years 5Months And 2Days In The Life Of…」
MY BLOODY VALENTINE/「Isn’t Anything」「Ecstasy And Wine」
SUREGRASS/「Supergrass」
JAMIROQUAI/「A Funk Odyssey」
僕の両親は、今となってはまるで面影がないけど、若い頃は中々の音楽好きだった(らしい)。父親はスティービーワンダーを中心にした黒一色で、母親はビートルズから発展してグループサウンドの虜だった(らしい)。
そう言った背景から、僕は子供の頃からビートルズとスティービーワンダーには並々ならない思い入れがあり、よって両者の正統派フォロワーであるオアシスとジャミロクアイが好きなのも、極々自然の流れなのだ。
90年代を軽快なステップで踊り続けてきたジャミロクアイ。21世紀に突入してからも、足を停めるどころか、益々アクティブになっていることを証明するアルバムが届いた。
荒削りながらも本物の息遣いとグルーヴを感じさせる1st「Emergency On The Planet Earth」。いよいよ音の雑食性が全開になり曲の多彩になった3rd「Traveling Without Moving」。そして、5th「A Funk Odyssey」は1st・3rdと並んでジャミロクアイの代表作となる、素晴らしいアルバムだ(もちろん、ジャム・セッション的色彩が強い2nd「The Return Of The Space Cowboy」と、アッパーな曲調の中にもしなやかなグルーヴが宿る4th「Synkronized」も、僕はかなり好きだけどね)。
タイトルが示唆する様に、全編に渡って直球ファンク・アルバムか?!と予想していたが、僕のそんな予想はとても良い意味で裏切られることになった。リード・シングルM2“Little L”を聴いた時は、前作のリード・シングル“Canned Heat”に展開が類似していたので、「またディスコかなぁ」と正直身構えてしまったが、そんな心配は杞憂に終わってホッとしているのだ。
確かにM1“Feel So Good”〜M3“You Give Me Something”と怒涛の超強力なファンク・ラッシュがあるものの、それ以降のグッと懐を広めた曲群が何とも味わい深い。ラテン・スパニッシュ・インドの異国情緒溢れるM4“Corner Of The Earth”。ネオアコ張りのシンプルなアコースティックギター・サウンドM7“Black Crow”。ボサノヴァの爽やかさとストリングスが絶妙なM10“Picture Of My Life”。
これらスロウな曲だけでなく、アッパーな曲にも必殺の新展開が見られるのが何より嬉しい。ギターのカッティングが際立つM6“Stop Don’t Panic”や、前作で始めて見せた挑戦“Supersonic”をドラム・プログラミングやヴォコーダで発展させたM9“Twenty Zero One”のヘビーな感覚は今までには決してなかったからだ。
そしてJKのヴォーカルにも新しい試みが見られる。曲のメリハリを考えて、声色を使い分けるところには、頼もしい成長の後が確認できるし、そしてこれまでのアルバムよりも飽きが来ない仕上がりだと思う。
『そう、踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんて元々ないんだから。それでも、踊るしかないんだ。しかもとびっきり上手く踊るんだ。音楽の続く限り。』(大意引用・村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」)
今作におけるジャミロクアイには、こんな決意なんて必要ない。彼らにはこんな事、最初から分かっていた。そして、僕達は「2001年ファンクの旅」の招待状が届いてみてやっと気付いたんだ。僕達は踊り続けなくちゃならないんだ、と。
Thanks For The Inspirations Of…
IAN BROWN/「Unfinished Monkey Business」
ARRESTED DEVELOPMENT/「3Years 5Months And 2Days In The Life Of…」
MY BLOODY VALENTINE/「Isn’t Anything」「Ecstasy And Wine」
SUREGRASS/「Supergrass」
JAMIROQUAI/「A Funk Odyssey」
コメント