そう(So)

2002年7月11日
 『オレが思っているほど、オレはたいしたヤツじゃない』

 この何もかもをブチ壊してしまうような言葉を、改まって他人に言う機会なんてそうはない。ただ、この言葉は自分の中にあるからこそ、自己を高め、また自己を貶めることになる。

 そして、この『オレが思っているほど、オレはたいしたヤツじゃない』という言葉こそが、いつでも僕を成長させてきたのかもしれない。

 この世界には、幸か不幸かたくさんの親切で誠実な言葉に溢れかえっていて、僕はこの言葉を聞かないようにしようと、必要以上に他人の言葉に耳を塞いだり、イヤなことを忘れるように無理矢理はしゃいでみたり、本当のことから目をそらしたくなる思いに駆られていた。

 しかし、忘れようとすればするほど、この言葉は僕に重く圧し掛かり、時には自分からこの言葉を心の奥から引っ張り出して来てしまうこともある。特に失敗や挫折を経験して、自信を失いかけた時に。

 僕のように、自分のことを「ひとかどの人間」だと思っているヤツや、仲間内ではダントツの才能を誇っているようなヤツにとっては、この『オレが思っているほど、オレはたいしたヤツじゃない』という言葉が与える傷は深い。

 ちょうどイイ幸福、軽い名誉、微々たる敬意や適度な嫉妬の視線なんかを、いとも簡単に切り捨てられたら、どんなに楽なことだろうなぁ…と思う。

 こんなものが最初から自分の中に存在しなければ、『オレが思っているほど、オレはたいしたヤツじゃない』という言葉に打ちのめされるようなことはないんじゃないだろうか。

 それじゃ『オレが思っているほど、オレはたいしたヤツじゃない』という言葉に直面してしまったらどうすれば良いのか。人を良い方向へと突き動かすのは、やはり自信だと僕は思っている。根拠のない自信なんて、何の意味もない。自信というのは、努力に裏付けられないと強くならないものだ。

 そう、一端『オレが思っているほど、オレはたいしたヤツじゃない』という言葉を自分で探り当ててしまったら、さらに新しい別の道を歩んで行くしかないのかもしれない、と最近は思う。

Thanks For The Inspirations Of…

MR.CHILDREN/”Any”
PETER GABRIEL/「So」
PRIAML SCREAM/”Miss Lucifer”
LITTLE FEAT/「Dixie Chicken」
BRUCE SPRINGSTEEM/「Born To Run」
RED HOT CHILI PEPPERS/「By The Way」
THE FLAMING LIPS/「Yoshimi Battles The Pink Robots」

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